RoHS規制対応 鉛フリー無電解ニッケル
無電解めっきは化学めっきともよばれ、化学的還元作用により
めっき金属を析出させる方法である。 無電解ニッケルめっきでは、次亜燐酸塩を還元剤としたニッケル−りん合金めっき
(りん含有率5〜 12%)が主流。当社ではりん含有率7〜
10%の中りんタイプを扱っている。
無電解ニッケルは、以下に挙げる様々な特性から近年急速に市場が拡大されている。
硬度が高い
めっきのままでビッカ-ス硬度Hv500程度、
熱処理によってHv1,000程度となり、硬質クロムと同等以上の硬さが得られる。
均一な膜厚の皮膜が形成される
複雑な形状に対しても均一な皮膜が得られる。
寸法精度、形状精度 が要求される部品に多く用いられる。
りんの含有率によって物性が異なる
りんが多いほど耐食性が良く、少ないほど硬度が高く耐摩耗性に優 れる。
りん含有率9%程度以上で非磁性、非晶質の皮膜が得られる。
電気ニッケルめっきと比較すると、耐摩耗性に優れ、ピンホールが少ない。